伝統文化コーディネーターの下藤です。
10月と言えば、神無月。
「かみなづき」「かむなづき」とも言います。
出雲では、
「神在月」(かみありつき)と逆の意味で呼ばれます。
八百万の神様が、
一部の留守神様を残して出雲大社(島根県出雲市)へ、
会議のために出張すると考えられてきました。
そのため、
神様が出かけてしまう地域では神様がいないので「神無月」、
出雲の国(島根県)では神様が参集するので「神在月」になります。
神様の出張がどんな風な予定なのか気になったので、
神様の出張スケジュールを調べてみました。
10月1日:「神送り」
出雲に向けて出発します。
各家庭で、旅立つ神様にお弁当としてお餅やお赤飯を供えます。
10月10日(2015/11/21):「神迎え」
出雲の国・稲佐の浜で神様を迎え、出雲大社へ向かいます。
10月11日~17日(2015/11/22~28):「神在祭」(かみありさい)
男女の縁を結ぶ相談や酒造り、農作の収穫や漁労など、むこう1年間のさまざまな神議(かむはか)りをします。
出雲大社では、会議処である上宮で祭りを執り行います。
また、神々の宿泊所となる境内の19社でも連日祭りが行われます。
10月17日(2015/11/28):「神等去出祭」(からさでさい)
出雲大社から出発、出雲の国へ。
10月26日(2015/12/7) :「第二神等去出祭」
出雲の国から出発。再び出雲大社でお祭りをします。
10月末日:「神迎え」
神様が帰宅します。各家庭でお餅や作物を入れたすいとんなどを供えます。
出雲大社では、旧暦の日程で行事が行われます。
一度は、出雲大社で祭礼に立ち会いたいと思っています。
みなさまはいかがでしょうか?
ちなみに。
留守神様には、
「恵比須神」(えびすしん)や「金毘羅神」(こんぴらしん)、
「竈神」(かまどしん)、「道祖神」(どうそじん)などがいます。
こうした留守神様を祭るために、
「恵比須講」(えびすこう)を行う地方もあります。
神無月といっても、
実は留守神様が見守ってくださってるってことなんですね。
でんみらブログ(2015.10.2)
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