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七十二候「鶏始乳」(にわとりはじめてとやにつく)と運気UP術

こんばんは。
伝統文化コーディネーターの下藤 裕子です。

明日・1/30(水)~は、七十二候「鶏始乳」(にわとりはじめてとやにつく)です。

鶏始乳03

 

春の気配を感じたニワトリたちがたまごを産み始める時期、という意味になります。
現代では、1年中たまごを美味しくいただけますが、本来、ニワトリがたまごを産むのは、春~夏にかけて。

冬場には、あまり産まないのだそう。

 

そんなニワトリは「コケコッコー」と鳴く、というのが、わたしたち現代日本人の認識ですよね。

ちなみに世界では、
「クックアドゥールドゥ」、「ココリコ」、「キケリキー」など、国によって鳴き声がだいぶ異なりますね。
実は、わたしたちが今知っている「コケコッコー」という鳴き声が使われ始めたのは、明治時代からで、割と最近のことなんです。
それまでのニワトリの鳴き声は、室町時代以前は、「カケロ」。
江戸時代では、「トーテンコー」と表現が使われていました。

 

「トーテンコー」は、漢字で「東天紅」と書きます。

 

「東の天空が紅く染まる」
夜明けを知らせるためにニワトリは鳴くということで、「東天紅」という字を当て、それを鳴き声としていたんですって。

 

鳴き声が「トーテンコー」と聞こえるから、という理由ではなかったようです。

 

「トーテンコー」は、江戸時代の国語辞典にも掲載されるほど広まっていた鳴き声で、面白い響きのためか、江戸の人々も好んで使っていたようです。
明治時代になり、尋常小学校の生徒にカタカナを教える言葉として考案されたのが、私たちにおなじみ「コケコッコー」でした。

 

教科書に掲載されたことで浸透したということになります。

 

鶏始乳02

 

さて。
今回のふだんを楽しむ~七十二候の運気UPのヒントは…

 

◎寒卵
俳句の季語にもなっていますが、ニワトリが寒中に生んだたまごは、ほかの季節のものに比べて、栄養素を多く含むんだそう。
たまごはタンパク質の他、20種類のアミノ酸も含まれますが、
中でも、卵には「メチオニン」という抗酸化作用を持つ必須アミノ酸が今の時期では特に注目です。

 

メチオニンをもとに体内で作られた抗酸化物質は、老廃物の輩出を促し、代謝を高める働きがあります。
また、卵黄には強い抗酸化作用のある「カロチノイド」という物質も含まれていますから、今の時期、積極的に取り入れたい食材のひとつですね。

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