Matsuri

神の島目指し上流へ 河内祭の水上渡御 古座川 / 和歌山

和歌山県の古座川町と串本町を流れる古座川を舞台に24、25日、河内祭が営まれた。24日午後、御舟が祭神の河内島を目指し、河口からゆっくりと上流に向かう水上渡御があった。

自然崇拝の伝統的な祭り。古座川流域にある串本町の古座、古田、古座川町の高池下部、宇津木、月野瀬が担い、それぞれ独自の方法で祭礼を営む。

御舟行事は国から重要無形民俗文化祭の指定を受けている。御舟は全長約11メートル、幅約2メートルで、江戸時代に沿岸捕鯨で栄えた古座の捕鯨船が元になっている。王朝絵巻を染めたまん幕やのぼり、ちょうちん、かさ、地元の小学生や老人会会員が作った飾りできらびやかに装飾する。

御舟は古来より上、中、下の3隻で営んできたが、2012年に上の御舟でまん幕などが焼ける火災が起き、御舟を操船する「勇進会」の会員不足もあって昨年初めて2隻で行った。会員不足が深刻なため、今年から2隻になることが決まった。

午後2時半ごろ、古座漁港で入舟式があり、中と下の2隻の御舟が、上流の河内島に向かって進み始めた。河内島(河内神社)から古座神社に分祀(ぶんし)されている祭神を移した神額を御舟に乗せ、河内島まで運んで里帰りさせた。

御舟が橋の下を通過する際は、人や車が橋を渡らないように通行規制が行われた。神額は橋の手前でいったん降ろし、御舟が橋の下を通過してから再び乗せた。厳かに古座川を渡る様子を、地元住民や写真愛好者らが見守った。

http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=277740
参照元記事 / 紀伊民報

河内島に向かって川を上る御舟(24日、古座川で) / 紀伊民報

河内島に向かって川を上る御舟(24日、古座川で) / 紀伊民報

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