Exhibition

秘蔵の名品展:ホテルオークラ東京で始まる

企業や個人の所蔵品を集めた「秘蔵の名品 アートコレクション展」が3日、東京都港区虎ノ門2のホテルオークラ東京で始まった。21回目の今年は9月からの本館建て替えを控え、数々の国際会議の舞台となった本館大宴会場「平安の間」で最後の開催となる。

平安の間は「三十六人家集三十七帖」の料紙を使った90メートルの大壁面など日本の伝統美を生かした装飾が特徴。会場に映えるよう、今年は「美の宴」と題し、公開される機会の少ない日本画の大作や屏風(びょうぶ)絵など約60点を集めた。

「西の栖鳳(せいほう)、東の大観」とうたわれた日本画家、竹内栖鳳の名作「アレ夕立に」や江戸後期の絵師、酒井抱一の代表作「四季花鳥図屏風」など、美人画や日本人の自然観の到達点を知る名品ぞろい。秀吉が最晩年に催したとされる醍醐の花見を描いた今村紫紅の屏風絵「護花鈴」、女性画家の先駆者、上村松園の「虫の音」も目を引く。監修した熊澤弘・武蔵野音大講師(美術史)は「美術館とは違う空間を楽しんでほしい」と話す。

20日まで、午前9時半〜午後6時半。収益は日本赤十字社などを経て寄付する。一般1300円、大学・高校生1000円、中学生以下無料。

http://mainichi.jp/select/news/20150804k0000m040100000c.html
参照元記事 / 毎日新聞

秀吉最晩年の醍醐の花見を描いた今村紫紅の屏風絵「護花鈴」。背後は「平安の間」自慢の「三十六人家集三十七帖」の料紙を使った90メートルの大壁面=2015年8月3日、山田大輔撮影 / 毎日新聞

秀吉最晩年の醍醐の花見を描いた今村紫紅の屏風絵「護花鈴」。背後は「平安の間」自慢の「三十六人家集三十七帖」の料紙を使った90メートルの大壁面=2015年8月3日、山田大輔撮影 / 毎日新聞

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