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美と食 魯山人の世界 陶芸、書など120点 / 島根

陶芸や料理、書など多彩な分野で才能を発揮した北大路魯山人(1883~1959年)の作品を紹介する「北大路魯山人の美 和食の天才」展が26日、島根県安来市古川町の足立美術館で始まった。10月21日まで。

和食がユネスコの無形文化遺産に登録されたのを記念する企画で、「食器は料理の着物」として自ら作った器で料理を振る舞った魯山人の陶芸、書などの名品120点を展示。魯山人の器にすしが盛られる様子を、映像で疑似体験できるコーナーもある。

「色絵金彩椿文(つばきもん)鉢」(55年)は、緑の葉とツバキの文様をおおらかな筆遣いで描き、金を雲のように空間構成した魯山人の晩年の最高傑作。竹葉を敷き詰め、団子などを盛ったとされる。

中国・明時代のアワビ形の鉢を模した「呉須風貝形鉢」(35年ごろ)は、渋い青色の魚やエビ、カニと華やかな水草が描かれ、料理を食べ終わった後に図柄が現れる趣向。会食の席を飾る掛け軸や花生け、あんどんなどの作品もある。

同館の安部則男学芸部長(49)は「器にどんな料理を盛ってもてなしたのか想像し、日本の和食文化の豊かさを感じていただければ」と話している。

http://www.nnn.co.jp/news/150827/20150827002.html
参照元記事 / 日本海新聞

魯山人の代表作の一つ「椿鉢」に見入る来場者=26日、安来市の足立美術館 / 日本海新聞

魯山人の代表作の一つ「椿鉢」に見入る来場者=26日、安来市の足立美術館 / 日本海新聞

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