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全国各地でマンホールのふた撮影 元下水道局職員・石井さん 小平で写真展

日本各地の祭りをデザインしたマンホールのふたを写真で紹介する写真展が、小平市ふれあい下水道館(上水本町1)で開かれている。27日まで。地域の特徴が表れたふたの数々の写真を提供した元都下水道局職員の石井英俊さん(64)=中野区=は、「マンホールから各地の魅力が発見できる」と話す。

地下四階特別展示室の会場に、各地の祭りを色付きの絵で表現したもの、迫力や祭りに込める市民の意気込みが伝わってくるものなど、さまざまなマンホールのふたを石井さんや知人が撮影した写真五十六点を展示している。

秋田市のふたは、竿灯(かんとう)まつりを表現している。石川県輪島市は、鬼の面を付けて太鼓を打ち鳴らす御陣乗(ごじんじょ)太鼓を描いている。「へのへのもへじ」のかかしが目を引くふたは、山形県上山市。ここでは、世相を反映するなどユニークなかかしを集める「全国かかし祭」が開かれる。

石井さんは二十年ほど前、三重県伊勢市でサイクリング中に、伊勢神宮へのおかげ参りの様子を表したマンホールのふたに魅せられた。以来、全国千六百市町村、四千枚ほどの写真を撮りためてきた。現在、「日本のマンホール文化研究会」代表。
◆今月、初の著書出版

ふれあい下水道館では、これまでも都内の市町村の絵柄や富士山、お城など、テーマを絞ってマンホールのふたの写真展を開いている。今月、自費出版以外では初めての著書「マンホール-意匠があらわす日本の文化と歴史」(ミネルヴァ書房)を出版した。

活動の幅を広げている石井さんは「なんでこの絵柄なのか」といった、素朴な疑問を調べるのが楽しいという。今回の展示について「各地に行かなくても、祭りの様子や迫力が、マンホールのふたから伝わってくる」と魅力を話す。

「日本の祭 マンホール蓋(ふた)写真展」は午前十時~午後四時。月曜休館(二十一日は開館、二十四日は休館)。観覧無料。「下水道の日イベント」がある十二日は展示会場を地下三階に移し、石井さんが写真の説明をする。午前十時~午後三時。問い合わせは同館=電042(326)7411=へ。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20150904/CK2015090402000160.html
参照元記事 / 東京新聞

「マンホールから各地の祭りや特徴が楽しめます」と話す石井さん=小平市で / 東京新聞

「マンホールから各地の祭りや特徴が楽しめます」と話す石井さん=小平市で / 東京新聞

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