Exhibition News

蒔絵貝桶に職人魂込め 江戸の嫁入り道具 / 石川

輪島漆芸美術館展示 県内46人 制作に3年

江戸時代の婚礼道具の中で最も格式が高いとされる菊蒔絵貝桶(まきえかいおけ)一式の展示が11日、輪島市水守町の県輪島漆芸美術館で始まった。同市をはじめ県内の漆器職人46人が約3年を費やして制作した。展示は10月13日まで。

貝桶制作実行委員会代表の漆芸家北村辰夫さん(輪島市河井町)と弟子たちが取り組んだ。北村さんと交流があるオーストラリアの日本美術研究家ポーリン・ガンデルさんと、夫で実業家ジョン・ガンデルさん夫妻が制作を依頼。二〇一二年から準備を始め、一三年六月から制作に入った。江戸時代の貝桶を参考に緻密に研究を重ね一五年六月に完成した。

大名の嫁入り道具の一つである貝桶は、貝合わせで使う貝を入れるための二つ一組の桶。蒔絵と沈金が施されているふた付きの八角形で高さ六十一センチ。

貝は、北村さんが所有していた大量のハマグリから幅約九センチの状態の良いものだけを選び、華やかなアザミやハスなどの草花を描いた三百六十組七百二十枚が並ぶ。

会場には完成に至るまでの試作品や工程見本なども紹介している。開館時間は午前九時~午後五時。会期中は無休。入館料は大人六百二十円、高校生・大学生三百十円、小中学生百五十円。

http://www.chunichi.co.jp/article/ishikawa/20150912/CK2015091202000050.html
参照元記事 / 中日新聞

漆器職人たちが制作した「菊蒔絵貝桶一式」=県輪島漆芸美術館で / 中日新聞

漆器職人たちが制作した「菊蒔絵貝桶一式」=県輪島漆芸美術館で / 中日新聞

Powered by: Wordpress