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芸術村400年「琳派と秋の彩り」展 / 山種美術館

琳派とその影響を受けた作品を集めた展覧会「琳派400年記念 琳派と秋の彩り」展がいま、東京都渋谷区の山種美術館で開かれている。

琳派の祖といわれる本阿弥光悦が京都洛北に「芸術村」をひらいて以来、400年にわたり引き継がれてきた琳派。江戸時代には、俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一ら人気絵師が登場し、金銀を使った装飾的な意匠で四季の情景を華麗に表現してきた。ススキなど秋草に月を組み合わせた抱一の「秋草鶉図」は、そんな特徴を有した名作だ。

近・現代の日本画家にまで影響を与えている琳派。昭和に活躍した福田平八郎の「彩秋」は、ススキを背景に、紅葉し始めた葉を大きく大胆に画面に配した。西洋近代絵画の作風を取り入れモダンな作品で知られる山口蓬春は、赤く染まった紅葉を華やかに描き上げた。琳派を研究し自身のスタイルを確立した加山又造の「満月光」は、秋の情景を装飾的に描写した。

宗達、光悦の美の系譜は脈々と受け継がれ、会場を華やかに彩る。約60点の展示。10月25日まで、月曜休、一般1200円。問い合わせはハローダイヤル(電)03・5777・8600。

http://www.sankei.com/life/news/150910/lif1509100014-n1.html
参照元記事 / 産経ニュース

酒井抱一「秋草鶉図」19世紀(江戸時代) / 産経ニュース

酒井抱一「秋草鶉図」19世紀(江戸時代) / 産経ニュース

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