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地域の誇り復活 いなべで12年ぶり弁天祭り / 三重

いなべ市員弁町の笠田新田で二十一日、三百六十年の伝統を持つ「弁天祭り」が開かれた。同地区では十二年ぶりの開催で、園児から二十代の若者百人を含む住民三百人が参加。観音堂から集落センターまでの一・五キロを、山車を引きながら練り歩いた。

弁天祭りは、江戸時代の一六三〇年代に完成したかんがい用水「笠田大溜(おおだめ)」を三回も訪れた五代目桑名藩主・松平定綱をたたえる祭りで、一六五二年に始まったとされる。

用水を使う笠田新田と大泉新田の両地区が参加する「本祭」とそれぞれの地域で行う「略祭」があるが、少子化などの影響で開催が困難に。本祭は二〇〇三年を最後に途絶え、笠田新田では、それ以来略祭も開いてこなかった。今回、自治会長の多湖信隆さん(69)らが「地域が誇る大切な弁天祭をなんとか伝承したい」と考え、十二年ぶりの実施に踏み切った。

小さな子どもが一生懸命に山車を引き、若い男女は太鼓や竹笛を鳴らして引き手たちを励ました。到着場所の集落センターでは獅子舞も披露され、十二年ぶりの祭を祝った。参加した渡部一稀君(8つ)は「山車を引くのは大変だけど楽しかった」と話した。

http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20150922/CK2015092202000021.html
参照元記事 / 中日新聞

12年ぶりの弁天祭りで山車を引く住民たち=いなべ市員弁町笠田新田で / 中日新聞

12年ぶりの弁天祭りで山車を引く住民たち=いなべ市員弁町笠田新田で / 中日新聞

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