御三霊の名で親しまれる飯田市追手町の長姫神社秋季祭典が19、20の両日、同神社一帯で開かれた。19日の宵祭りでは、各町内の氏子衆らが自慢のみこしを担ぎ迫力あるきおいを披露。飯田中心市街地に威勢の良い掛け声を響かせ、約2カ月にわたり市街地の各神社を舞台に繰り広げられた「秋祭り」のフィナーレを飾った。
ことしの年番は、銀座・堀端と追手町2・向梅宮本との2町内で務めた。同日早朝の打ち上げ花火「暁の轟」で祭典が幕を開けると、午後には同神社で安全祈願祭を執り行った後、かわいらしい子若連のきおいがスタート。夕方からは、青年衆がみこしを担いで町内を練り歩き、神社へと向かった。
銀座・追手町では、沿道で多くの観衆が見つめる中、各町がそれぞれ個性的なみこしを担ぎ勇壮なきおい。激しく動き回るきおいや、整然とした動きでりりしいきおいなど、多彩な姿で観衆を沸かせた。周囲には「わっしょい、わっしょい」の掛け声とともに、沿道からの大きな歓声や拍手が響いた。
また、夜空には次々と奉納煙火が大輪の花を咲かせ、きおいとともに観衆を魅了。神社境内では大三国の一斉点火が行われ、盛大に祭りを締めくくった。
飯田城主3氏を祭ってあることから「御三霊」と呼ばれる同祭り。氏子は城下町にあたる橋南、橋北の一部地域の住民で、飯田中心市街地の大部分を擁している。
参照元記事 / 南信州新聞