宗像大社(宗像市)の秋季大祭が1日、勇壮な海上神幸「みあれ祭」で幕を開けた。沖津宮(同市沖ノ島)、中津宮(同市大島)、辺津宮(同市田島)の三女神が出会う年に1度の祭り。約60隻がみこしを載せた御座船を守り、白波を越えて海を渡った。
沖ノ島と関連遺産群が世界遺産の国内推薦候補に決まった今年の大祭は、あいにくの雨で、参加漁船は例年より少なめ。ただ、神幸の途中で晴れ間が広がり、船が入る同市神湊の港では、待ち受けた観光客らが鈴なりになって歓声を上げた。
大祭に合わせ、大社神宝の「三十六歌仙図扁額」の複製36面が同日、奉納された。扁額は1680年、福岡藩3代藩主の黒田光之が奉納した。絵は狩野安信、書は藤原基時のものという。実物は大社神宝館に展示されているが、石川県ですし製造業を営む梶谷晋弘さんが複製品を漆塗りの額に納めて奉納。参拝客でにぎわう拝殿に掲げられた。
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参照元記事 / 西日本新聞