News

外国人が伝える将棋の魅力 初の女流棋士3級 ステチェンスカさん / 東京

外国人女性として初めて将棋の女流棋士三級となったカロリーナ・ステチェンスカさん(24)=写真(左)、ポーランド=が二日、都内のケイ・インターナショナルスクール東京で特別講師を務め、四十四人の子どもたちに将棋の魅力を伝えた。

この日の“授業”は「将棋日本シリーズ テーブルマークこども大会」のプログラムの一環で、外国の子どもたちに、将棋を通じて日本の伝統文化や礼儀作法に触れてもらうのが目的。ステチェンスカさんは「最初は緊張したけど、楽しく教えることを心掛けた」という。

西尾明六段、北尾まどか女流二段と一緒に対局時のマナー、作法などを丁寧に再現すると、子どもたちの間から思わず「ホーッ」と感嘆の声が。実際に駒を使って初歩的な動かし方を問題に出すと、あちこちで悩む姿も。ステチェンスカさんは「子どもたちの笑顔に満足しています。もっともっと将棋の面白さを感じてほしい」とうれしそうに語った。

本人はこれから外国人初の女流プロ棋士(二級)という高いハードルに挑む。女流三級といってもプロへの“仮免許”を得たようなものだ。

「きょうは楽しかった。しかし、明日からはそうはいかない。勝つことだけを考え、夢をクリアしたい」。子どもたちと触れ合ったときとは、もう別人のようだった。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20151003/CK2015100302000123.html
参照元記事 / 東京新聞

東京新聞

東京新聞

Powered by: Wordpress