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夏休み、家族で和食文化体験 京都の料亭など参加

昨年のユネスコ無形文化遺産への「和食」の登録を受け、夏休みに家族で食文化を体験する企画が広がりを見せている。料理屋文化が息づく京都ならではの取り組みを通じ、子どもたちが食の大切さを実感している。

全国の飲食店などでつくる国際観光日本レストラン協会(東京都)は「親子体験食味学習会」を毎夏開いており、今年で6回目。「簡便な料理が多い時代、子どもたちがプロに学ぶことで食事の持つ意味を知ってもらえる」(同協会)と好評だ。無形文化遺産への登録という話題性もあり、参加者は増加傾向という。

今年は41店舗で開催され、京都からは瓢亭(左京区)や六盛(同)、たん熊北店(中京区)、三嶋亭(同)など5店が手を挙げた。

山ばな平八茶屋(左京区)の学習会には、親子連れ7人が参加した。若主人の園部晋吾さん(44)は、かつお節や昆布のだしのうま味、季節感に富み伝統産業とも結びついた日本料理の魅力について解説した。参加者は厨房(ちゅうぼう)でハモの骨切りを見学した後、アユの串打ちに挑み、炭火で焼くのを手伝うなどして、京料理を味わった。

愛知県一宮市から参加した小学3年小島凪生(なぎ)さん(9)は「料理で出てくる魚は普通に食べられる。だけど、生きているアユに串を打つのは最初はかわいそうだと感じた」と話し、命をいただく意味を知ったようだ。

京都市中央卸売市場近くにある施設「京の食文化ミュージアム・あじわい館」(下京区)でも夏休み中、親子で体験できる料理教室が開催され、人気だ。

平八茶屋の園部さんは「体験を通して日本料理を身近に感じてもらい、子どもたちに食の大切さを知ってほしい」と、和食を学ぶ場の広がりに期待している。

http://kyoto-np.co.jp/education/article/20140819000129
参照元記事 / 京都新聞

和食体験ではハモの骨切りも見学した(京都市左京区・山ばな平八茶屋) / 京都新聞

和食体験ではハモの骨切りも見学した(京都市左京区・山ばな平八茶屋) / 京都新聞

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