Craft News

イタリア玩具と九谷焼コラボ 馬の「ロディ」を職人再現

小松の九谷陶泉 百貨店で販売

小松市河田町の陶磁器卸売会社「九谷陶泉」が、イタリアの玩具メーカー「レードラプラスティック社」の馬の乗用玩具「ロディ」と協働(コラボ)し、置物の商品を開発した。十一日から玉川高島屋(東京都)で先行販売し、五月上旬には関東や関西などの百貨店で本格展開する。

商品は幅七・五センチ、奥行き十六センチ、高さ一七・五センチで、九谷焼の製法でロディを作り、南加賀の九谷焼作家たちが伝統を織り交ぜつつ色鮮やかに絵付けをした。第一弾として二十五種類を作った。価格は八千~十万円。

九谷焼は江戸時代からの伝統で縁起が良い贈り物として重宝されてきた。ライフスタイルの洋風化で「九谷焼離れ」が起きている。山元歩専務(42)は開発のきっかけを「九谷焼市場が右肩下がりになり、何か新しいことで身近なものにしようと思った」と話す。

「跳ね上がる」良いイメージがある馬と、子どもへのプレゼントという観点から、ロディに目を付け、昨年五月にライセンスを持つ日本企業と提携した。

焼き物の鋳型作りでは、耳の傾きや口の形など細かくデザインを職人と調整し、半年をかけて完成させた。絵付けでは、九谷焼作家のベテランから若手まで幅広く声をかけ、縁起物にふさわしい絵柄にした。

「西洋の世界とのコラボはこれまでしたことがなかったので生みの苦しみはあったが、何とかここまでこれた」と山元さん。

「おじいちゃんおばあちゃんがお孫さんにプレゼントする感覚で、気軽に九谷焼に触れてもらうきっかけにしたい」と意気込んでいる。

http://www.chunichi.co.jp/article/ishikawa/20150313/CK2015031302000046.html
参照元記事 / 中日新聞

九谷焼の「ロディ」を説明する山元歩専務=小松市河田町で / 中日新聞

九谷焼の「ロディ」を説明する山元歩専務=小松市河田町で / 中日新聞

Powered by: Wordpress