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米で阿波和紙に大書 日本の伝統・文化PR / 徳島

吉野川市鴨島町西麻植の書道家吉野美苑さん(51)=本名・吉野美保さん=が、米首都ワシントンの恒例行事「全米桜祭り」の一環で開かれるフェスティバルに初参加し、同市山川町の阿波和紙を使った書のパフォーマンスを行う。日本の伝統産業と文化をPRする。

吉野さんは11日(現地時間)、ペンシルベニア通りに設けるブースで、縦100センチ、横80センチの阿波和紙に、漢字1文字を書くパフォーマンスを披露する。ブースには、和紙に藍の染料を使った墨で「絆」「愛」などとしたためた作品や、藍染の和紙(縦110センチ、横88センチ)に故事を書いた作品なども展示する。来場者にも書道の体験をしてもらう。

和紙は、吉野さんがフェスティバルに参加することを知った吉野川市山川町の阿波和紙伝統産業会館が、無償提供する。

同市出身でワシントン郊外に住む知人が、吉野さんのパフォーマンスをインターネットの動画配信サイトで見て感銘を受け、参加を呼び掛けた。吉野さんは「日本文化を知ってもらう機会になれば」と応じた。

2014年に「和紙日本の手漉和紙技術」が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録され、和紙に注目が集まっていることもあり、吉野さんは「吉野川市で作られた和紙の良さを伝えたい」と意気込んでいる。

フェスティバルは、全米桜祭りの終盤を飾るイベントで、50年以上続いている。

http://www.topics.or.jp/localNews/news/2015/04/2015_14282084756158.html
参照元記事 / 徳島新聞

桜祭りに持ち込む阿波和紙を手にする吉野さん=吉野川市鴨島町西麻植 / 徳島新聞

桜祭りに持ち込む阿波和紙を手にする吉野さん=吉野川市鴨島町西麻植 / 徳島新聞

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