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光と調和、ガラスの茶室 京都・将軍塚青龍殿で公開

京都市とイタリア・フィレンツェ市の姉妹都市提携が今年50周年を迎えるのを記念し、デザイナーの吉岡徳仁さん(48)が制作したガラス製の茶室が9日から、京都市山科区の将軍塚青龍殿で一般公開される。

茶室は高さ約3メートル、幅約3・9メートルで、青龍殿に併設された延べ床面積約千平方メートルの大舞台に設置された。市内を一望できる標高約220メートルの場所で、自然と一体化し、日本の文化の原点を見る意味を込めて、透明なガラスで制作した。

吉岡さんは2002年に「透明な日本家屋」プロジェクトを構想し、11年にイタリアの国際美術展で10分の1サイズの茶室の模型を発表。今年9月に京都とフィレンツェの両市の姉妹都市提携が50周年を迎えるのを記念して、実物大の建築が実現した。

青龍殿は、青蓮院(東山区)の飛び地境内にある旧将軍塚大日堂庭園に、解体予定だった上京区の「平安道場」を移築して建設され、昨秋に完成。昨年末、吉岡さんがこの地を訪れた際に魅力を感じ、設置を提案した。

8日、報道陣に公開された茶室を前に吉岡さんは「日本の歴史と未来との融合をイメージした。光や自然との調和を楽しんでほしい」と話した。門川大作市長や青蓮院の東伏見慈晃門主が訪れ、茶道裏千家の業躰(ぎょうてい)、金澤宗維さんがたてた薄茶を楽しんだ。

展示は来年4月までの予定。午前9時から午後5時。拝観料500円。無休。

http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20150409000035
参照元記事 / 京都新聞

大舞台に設置されたガラス製の茶室に入るデザイナ-の吉岡さん(京都市山科区・将軍塚青龍殿) / 京都新聞

大舞台に設置されたガラス製の茶室に入るデザイナ-の吉岡さん(京都市山科区・将軍塚青龍殿) / 京都新聞

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