淡路島内の春祭りを締めくくる石屋(いわや)神社(淡路市岩屋)の「春季例祭」が9、10日の2日間にわたって営まれた。好天に恵まれた10日は神輿(みこし)も登場し、島北部の港町は笑顔と熱気に包まれた。
大阪湾を臨む石屋神社の春祭りは豊漁、豊作などを願うもの。もともと5月15日の開催だったが、住民が参加しやすいようにするため、約30年前から5月第2土、日曜日に開かれるようになった。
島内の各神社、神宮ではこれまで春祭りが順次営まれていたが、石屋神社が最後を飾る。
本宮の10日は、午後になって「曳きだんじり」が宮入り。男たちに引かれ、全力疾走で境内に“突入”すると、観客たちから歓声が沸き起こった。だんじりには、扇子を手にした着物姿の男女が乗り込み「もっと練れ。もっと練れ」、「ヨイヨイヨイヤッサー」など祭りを盛り上げる唄を披露。続いて神輿も登場し、男らが激しい練りをみせると、境内の熱気は最高潮に達した。
淡路市岩屋の会社員、中野友也さん(35)は「岩屋のまちも過疎が進んでいるのですが、祭りのときは、老若男女みんなが楽しく踊ってだんじりを引く。それが醍醐味です」と話した。
http://www.sankei.com/region/news/150511/rgn1505110011-n1.html
参照元記事 / 産経ニュース