Exhibition News

古信楽の名品、変遷たどる 滋賀・陶芸の森で特別展

滋賀県甲賀市信楽町の滋賀県立陶芸の森で4日、室町-江戸時代に作られた古信楽の名品を集めた特別展「信楽への眼差(まなざ)し」(京都新聞など主催)が開幕する。3日に内覧会があり、信楽焼の歴史で転機となった時代に人々がやきものをどのようにとらえたかをテーマに、約100点が披露された。

鎌倉時代につぼやかめなど日常器として始まった信楽焼は、室町時代に「わび」など日本独自の美感が取り入れられ、茶道具として作られるようになった。江戸時代には釉薬(ゆうやく)を施すという技法上の大きな変わり目を迎えたが、昭和期に有識者らによって無釉薬の独特の魅力が再認識された。

名だたる茶人たちの間で受け継がれた「茶碗(ちゃわん) 銘 水の子」や、上部と下部で釉薬を掛け分け、徳川将軍家に献上された「腰白(こしじろ)茶壺」の再現作品、写真家の土門拳さんや随筆家の白洲正子さんらが愛した作品が信楽焼の魅力を語った各人の言葉とともに並ぶ。

特別展は県立陶芸の森の開設25周年を記念して開かれる。12月13日まで。月曜休館(祝日は開館、翌火曜休館)。有料。

http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20151003000115
参照元記事 / 京都新聞

古信楽の名品が並ぶ会場(甲賀市信楽町・滋賀県立陶芸の森) / 京都新聞

古信楽の名品が並ぶ会場(甲賀市信楽町・滋賀県立陶芸の森) / 京都新聞

Powered by: Wordpress