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船渡御中止も神輿唐橋練る 大津・建部大社「船幸祭」

大津三大祭りの一つ、建部大社(大津市神領1丁目)の「船幸祭」は17日、本祭りを迎えた。瀬田川の増水で4基の神輿(みこし)が川を下る「船渡御」は行われなかったが、神輿は同大社と瀬田の唐橋の間を練り歩いた。川岸では、神事や神楽の奉納も営まれ、過ぎゆく夏の夜を演出した。

15日夜からの断続的な大雨で琵琶湖の水位が上昇し、瀬田川洗堰(あらいぜき)が全開となり川の流量が増えたため、祭りの最大の見どころ船渡御は11年ぶりに中止となった。

氏子が担ぐ大神輿1基と、子どもや女性らが担ぐ小神輿3基は午後5時半ごろ、同大社から瀬田の唐橋の北東岸まで運ばれた。本来なら2隻の御座船に乗せられて約4キロ下流の御旅所まで下るが、神輿を乗せた御座船は停留し、同岸で「御旅所祭」が営まれた。午後7時半ごろ、神職が神輿を前に祝詞を奏上し、神楽が奉納された。終盤には約千発の花火が夜空と川面を彩り、神輿は瀬田の唐橋を往復して同大社へ戻った。

船幸祭は同大社の祭神の日本武尊(やまとたけるのみこと)が船団を率いて東征した故事にちなむ。1915年に再興され、湖国を代表する夏の風物詩となっている。

http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20140817000117
参照元記事 / 京都新聞

11年ぶりに船渡御が中止になり、神輿を乗せた御座船を接岸したまま船幸祭が営まれた(17日午後6時50分、大津市・瀬田川) / 京都新聞

11年ぶりに船渡御が中止になり、神輿を乗せた御座船を接岸したまま船幸祭が営まれた(17日午後6時50分、大津市・瀬田川) / 京都新聞

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