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年賀状の切手、羊の編み物が12年かけて完成したのは本当だった!

現在販売中の年賀はがきの料額印面(料金が書かれている切手の部分)では、羊がマフラーを巻いて編み棒を持っている。12年前の同じ未年の年賀はがきでは、羊が編み物をしている。これは続き物なのか偶然なのかネットでも話題になっていたが、本当のところはどうなのかを日本郵便に尋ねてみた。

担当したのは、12年前と同じデザイナー

「ストーリーは続いています。同じデザイナーが担当しています」と、答えてくれたのは日本郵便・西村哲課長。12年をかけてマフラーを編みあげているといった話は本当だったのだ!

 

2003年の年賀はがき / マイナビニュース

2003年の年賀はがき / マイナビニュース

2015年の年賀はがき / マイナビニュース

2015年の年賀はがき / マイナビニュース

切手を並べてみると…! / マイナビニュース

切手を並べてみると…! / マイナビニュース

 

金額の「52」がマフラーにの柄になっているのもオシャレで印象的なデザイン。早くも12年後の未年が楽しみである。

デザインの続き物は初めてだというが、料額印面は意識して「うんちく」を語れるようになっているという。午年には馬そのものではなく蹄鉄を元にして工夫をこらしたものがあったり、ディズニー年賀はがきでは隠れミッキーが話題となった。

しかし蛇年や辰年には見た目の印象からか、「どうしても嫌われる方がいらっしゃるんです」(西村さん)と、干支そのものを出すのが難しく、”蛇の目”をデザインしたものやお正月の風物詩を採用することもあるそうだ。逆に卯年ではウサギの姿が可愛いと、他のデザインよりもよく売れるらしい。届いた年賀状をすみずみまで見てみると、意外な発見が隠れているかもしれない。

 
海外年賀状は全世界一律70円。和風な特殊切手も販売!

また、変わったところで「18円切手」があることをご存じだろうか? これは日本から海外へ送るように用意されているもの。エアメールってなんだか料金が高そうなイメージがあるが、実は日本からはがきを送る料金はなんとどの国へも一律70円! どこに送っても通常の年賀はがき料金の52円に18円足せば年賀状は届く。つまり、お隣の韓国でも日本から見て地球の反対側のブラジルでも70円なのだ。

出し方は簡単、52円の年賀はがきに不足分の18円分の切手を貼り、横にしてエアメールの要領で宛名を書けばいいだけ。18円切手はもともと販売されていなかったが、海外年賀切手(差額用)が特殊切手として発売されている。寿司とてんぷらが印刷されたもので、外国人受けが非常に良さそうなデザイン。この切手を貼って海外でお世話になった方に、日本の文化である年賀状を送れば喜ばれること間違いなしだ。外国の観光客からお土産として買われていることも多いらしい。

 

海外の方に喜ばれそうなすしとてんぷらのデザイン / マイナビニュース

海外の方に喜ばれそうなすしとてんぷらのデザイン / マイナビニュース

しかし、元日に一斉に配達するという文化は日本にだけしかなく、届いた分はすぐに配達されてしまうので、12月に入れば届きだすクリスマスカードと同じ感覚で出す必要がある。年賀状の配達方法は世界的には非常に稀で、中国などでも同様に正月のカードを送るようだが、ビジネスユースがほとんどで一般の人はあまり出さないらしい。またお年玉くじ付き年賀はがきで送って当選しても、日本の郵便局でないと交換できないのでご注意を!

 
http://news.mynavi.jp/articles/2014/12/27/nenga/
参照元記事 / マイナビニュース

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