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にっぽんの梅干し展 京都市内で開催中

京都市内で「にっぽんの梅干し展」という催しが開かれている。展示会やイベントなどの企画運営をしている東京都在住の若者2人でつくる「BambooCut(バンブーカット)」の主催で、4月15日までの期間中、梅干しにまつわる展示や、和歌山県みなべ町のみなべ川梅染愛好会(永井俊子会長)も参加したワークショップを実施。主催者は「楽しい梅干しを感じてほしい」と話している。

バンブーカットは玉川大学芸術学部の同級生である竹内順平さん(25)=東京都目黒区=と切替瑶太さん(25)=同=が昨年4月に始めたユニット。「メイド・イン・ジャパン」やユネスコ無形文化遺産にも登録された「和食」が注目される中、和食の代表だと思っていた梅干しが注目されていないことに違和感を覚え、梅干しに興味を持ったという。

「調べていく中で、梅干しの面白さや奥深さを知った。梅干しには人を喜ばせることのできる『チカラ』があるかもしれない」と竹内さん。昨年夏にさまざまなアーティストの協力を得て東京都渋谷区で初めて「にっぽんの梅干し展」という催しを開催し、好評だったことから関西でも開くことになったという。みなべ町の梅加工業者「トノハタ」が協賛している。

会場では、藤子・F・不二雄の漫画「ウメ星デンカ」の複製原画▽コピーライター糸井重里さんが寄せた梅干しについてのエッセー▽漫画家和田ラヂオさんの梅干しキャラクターのイラスト▽梅干しを使った写真作品▽梅干しレシピ▽梅の効能研究に取り組んでいる和歌山県立医大の宇都宮洋才准教授のインタビュー内容▽バンブーカットの二人が「日の丸弁当を持って釣りに行くと魚が釣れぬ」という言い伝えが本当かどうか立証しようと取り組んだリポート▽全国各地から集めた100個の梅干し―の展示・紹介のほか、梅干しやオリジナルグッズの販売などがある。

また、「梅であそぶ」をテーマに会場近くの古民家を会場にしてワークショップを実施。28日に行う梅染愛好会による梅染体験を皮切りに、梅の枝を使って小さじなどを作る教室、料理家の山田英季さんによる「梅茶漬けにハマる会」、和菓子作り教室なども期間中の週末を中心に開催する。

竹内さんは「千年の歴史がある梅干しは、それぞれの家庭で作りながら受け継がれてきた愛着のある食べ物で、多くの人が『妻が作ったのが一番』などの梅干しについてのストーリーを持っている。時代の変化の中で梅干しを作れる人が減り、若い世代では作る人が珍しくなっている。今回の展示が梅干しに出合い食べるきっかけになればうれしいし、シンプルに楽しんでいただければ」と話している。

会場は京都市中京区下本能寺前町にある店舗「D_MALL京都」。時間は午前11時~午後7時。4月2日定休。入場無料。

問い合わせは同店(075・222・0626)へ。

http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=291476
参照元記事 / AGARA紀伊民報

京都市内で開かれている「にっぽんの梅干し展」。主催する「バンブーカット」の竹内順平さん(左)と切替瑶太さん / AGARA紀伊民報

京都市内で開かれている「にっぽんの梅干し展」。主催する「バンブーカット」の竹内順平さん(左)と切替瑶太さん / AGARA紀伊民報

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