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等伯のふすま絵、筆遣いも複製 京都・南禅寺塔頭、天授庵

桃山時代を代表する絵師長谷川等伯(1539~1610年)の晩年の作品で、重要文化財に指定されている南禅寺塔頭・天授庵(京都市左京区)の障壁画がデジタル技術で複製され、31日、同寺に寄贈された。4月1日から一般公開される。

天授庵が再建された1602年に等伯が方丈に描いた32面のふすま絵で、禅の修行で悟りの瞬間を表した「禅機(ぜんき)図」、古代中国の老隠士たちを描いた「商山四皓(しょうざんしこう)図」、不老長寿を願った「松鶴図」の3部構成。原図は収蔵庫に保管されている。

複製品は、東京芸術大の須賀みほ准教授と同大学院の学生が共同で制作、高性能のデジタルカメラとプリンターを使って和紙に印刷した。近世に数々の水墨画の名作を残した等伯の筆遣いを、生き生きと伝えている。12日まで。有料。

http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20150331000074
参照元記事 / 京都新聞

奉納された長谷川等伯「禅機図」の複製(31日午前10時40分、京都市左京区・天授庵) / 京都新聞

奉納された長谷川等伯「禅機図」の複製(31日午前10時40分、京都市左京区・天授庵) / 京都新聞

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