Matsuri

一瞬逃さずふわり 春日部の大凧あげ祭り

日本三大凧(たこ)祭りの一つとして、国選択無形民俗文化財に選定されている春日部市の「大凧あげ祭り」が3日、同市西宝珠花の江戸川河川敷で行われ、5万5千人の観光客らでにぎわった。

大凧は100畳分(縦15メートル、横11メートル、重さ800キロ)の大きさ。和紙と竹を使う伝統の技法で、3カ月かけて春日部「庄和大凧文化保存会」(伊藤正一会長)が制作した。毎年2張り作られ、今年の文字は上若組が「伝統」、下若組が「文化」。2張りの大凧には、初節句を迎える計126人の男の子の名前が記され、健やかな成長を願った。

この日は晴天に恵まれたものの、時折吹く風は毎分4・5メートル。大凧が揚がるには7メートルの風速が必要だが、楽しみにしている見物客のために、下若組の「文化」は土手の上で風を待った。

少ないチャンスを捉えて合図の鈴の音が鳴り、そろいのはんてんに鉢巻き姿の約100人の若衆たちが、勇ましい掛け声とともに一斉に綱を引いた。すると、大凧はふわりと空に舞い上がった。間を置いて上若組の「伝統」も大空を飛揚した。

まつりは5日も行われる。

http://www.saitama-np.co.jp/news/2015/05/04/10.html
参照元記事 / 埼玉新聞

空に舞い上がる「伝統」と大書された大凧=春日部市西宝珠花の江戸川河川敷 / 埼玉新聞

空に舞い上がる「伝統」と大書された大凧=春日部市西宝珠花の江戸川河川敷 / 埼玉新聞

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