庶民が読書に親しむようになった江戸時代の和本を展示する企画展「江戸の本100冊」が、京都府宇治市折居台の市歴史資料館で開かれている。江戸時代に花開いた和本の世界を紹介している。
同歴史資料館には調査で旧家から見つかった和本が多く寄付・寄託されており、展覧の機会をつくろうと初めて企画した。
展示は教訓書などでベストセラー作家だった貝原益軒の「養生訓」や「女大学」、十返舎一九の滑稽本「金草鞋(かねのわらじ)」、旅行ガイド本「都名所図会」など110タイトル、295点。にぎわう本屋の軒先や旅の案内として名所が描かれているページ、展示されている当時の本箱や机の実物などから、貴族や武士、僧侶らだけでなく、幅広い人々が読書に親しむようになった新しい時代がうかがえる。
また「徒然草」の一節などは拡大して掲示している。当時のくずし字の解読に挑戦できる。
無料。6月28日まで。月曜休館。同資料館TEL0774(39)9260。
http://www.kyoto-np.co.jp/local/article/20150521000033
参照元記事 / 京都新聞