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「神の婚礼」山道駆ける 大津、山王祭「午の神事」

湖国三大祭りの一つ、日吉大社(大津市坂本5丁目)の山王祭の「午(うま)の神事(じんじ)」が12日夜、同大社であった。駕輿丁(かよちょう)と呼ばれる地元の担ぎ手たちが神輿(みこし)2基を担ぎ、松明(たいまつ)に照らされた急坂を勇ましく駆け下りた。

午の神事は、境内の八王子山山頂近くの奥宮に祭られた男女の神が、神輿に乗って麓の東本宮に渡り、結婚する様子を表す。

今年は初めて、2基を担ぐ地区の組み合わせを「くじ取り式」で決定。男神が乗る牛尾宮(うしおぐう)を中部と至誠、女神が乗る三宮宮(さんのみやぐう)を広芝と下阪本で担ぐ、十数年ぶりの顔合わせが実現した。

午後7時、同市坂本6丁目の生源寺に駕輿丁が集合。担ぎ手の名前が読み上げられると「よっしゃー」と大声で応えた。午後8時半、鈴の音を合図に約1トンの神輿を担ぎ、約1キロの山道を一気に駆け下りた。

2基の神輿の先頭では「ハナ」役の駕輿丁が、神輿につながる綱を持ち、肩車で激しく揺さぶられながら先導した。神輿は東本宮拝殿に収められ、結婚を表す「尻繋(つな)ぎの神事」が厳かに営まれた。

13日は神の子の誕生を表す「宵宮落とし神事」を迎える。

http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20140412000127
参照元記事 / 京都新聞

威勢良い掛け声と共に奥宮から担ぎ下ろされる神輿(12日午後8時半、大津市坂本5丁目・日吉大社) / 京都新聞

威勢良い掛け声と共に奥宮から担ぎ下ろされる神輿(12日午後8時半、大津市坂本5丁目・日吉大社) / 京都新聞

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