岐阜市大宮町の市歴史博物館で10日、同市の長良川鵜飼が国重要無形民俗文化財に指定されたことを記念する企画展「鵜飼」が開幕した。1300年以上前から受け継がれる伝統の技や趣に触れることができる。7月20日まで。
「鵜飼の技と趣」のコーナーでは、鵜舟や絵画などを展示。江戸時代に描かれた「十二ケ月花鳥図」は旧暦6月を代表する鳥として鵜が扱われており、かつて鵜が身近な存在だったことが分かる。
1939年に東京・歌舞伎座で上演された創作歌舞伎「鵜匠の家」の小道具も展示。鵜匠が、岐阜を訪れた役者に指導した際の写真などがある。
「人鵜一体」コーナーでは、鵜匠と鵜の関わりを知ることのできる道具などを紹介。「長良川鵜飼の歴史」コーナーでは、江戸幕府に鮎鮨(あゆずし)を献上していた際に使われた文書などが並び、岐阜の鵜飼が大切にされてきたことがうかがえる。
14、21日には41年に松竹文化映画製作所が手掛けたドキュメンタリー映画を上演。企画展特製のシールやうちわが進呈されるクイズラリーなどイベントもある。観覧料は高校生以上300円、小中学生150円。問い合わせは同館、電話058(265)0010。
http://www.gifu-np.co.jp/hot/20150611/201506111039_9458.shtml
参照元記事 / 岐阜新聞Web