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着物アドバイザー坪井先生の「キモノのツボ」(5) 着物12ヶ月の着こなし【6月編】 / denmira blog

こんにちは!
着物アドバイザー坪井梨絵子です。

6月といえば雨。梅雨の時期ですね。

梅雨にはぜひ明るくぱっとした色を使ったコーディネートで
過ごしましょう。

曇り空の下で沈んだ色味の着物を着ても
ぼやけた雰囲気になってしまいますし、
すっきりした色が入れば背景との相性ばっちりです。

また、紫陽花の柄などお持ちでしたら、
是非ともこの時期に活用して下さい。

そして5月編でも触れましたが、
教科書では単衣の時期でも、
暑いと思ったら気にせず薄物を着てくださいね。

 

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さて、写真の着物はアンティークの銘仙の単衣です。

朝顔の時期には少~し早いような気もしますが、
ここは先取り大好き日本人

絽や紗などの夏物ではなく
単衣で朝顔というのがオシャレ魂を感じます。

せっかくなので半幅帯もアンティークのものをコーディネート。

無地部分が多いので、
片方なくしたピアスで作った帯飾りを付けました。

ピアスやヘアピン、かんざしなどで帯にアクセントをつける方法は
おすすめですよ。

ただし、帯や着物を傷つけないよう工夫してくださいね。

実はこの朝顔の着物には苦い思い出があるのです。
私はアンティークの着物を着る際には
必ず生地を引っ張って状態を確認しますが、この着物はとても状態が良く、
しっかりとした生地。

安心して出かけたところ、
縫い目がどんどんどんどんほどけてしまい、偶然両面テープをもっていなければ、
帰宅するまでに袖が反物に戻ってしまうところでした・・・。

後で聞いたところによると、
昔の縫い糸は今に比べて弱いのだそうです。

古い着物を着る際には、
生地だけでなく糸の状態を確認してから
着ましょうね・・・という教訓でした。

 

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坪井 梨絵子(ツボイ リエコ)
着物アドバイザー
イラストレーター
日本伝統文化コーディネーター
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でんみらブログ(2015.6.17)
http://blog.denmira.jp/?eid=259

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