Exhibition

北斎作品傾かぶく 墨田で50点展示 伝統工芸士ら10人現代風にアレンジ

江戸時代の絵師葛飾北斎の作品を、台東区や墨田区などの伝統工芸の職人や作家ら十人が現代の形にアレンジした作品の展示会「北斎見立(みたて) KABUKU(かぶく)展」が十七日、北斎の出身地、墨田区のすみだパークギャラリー「ささや」(横川一)で始まった。日本刺しゅう、錺(かざり)かんざしなど約五十点が展示されている。

北斎見立 KABUKU展

北斎見立 KABUKU展

展示会の名称にある「KABUKU」は歌舞伎を語源とし、時代の最先端をゆくことをいう。生涯で三万点の作品を残した北斎に、江戸指物(さしもの)の渡辺彰さん(50)=台東区=は「まさに時代の最先端をいった天才」と語る。

今回は異業種の伝統工芸士らでつくる「グループ百年物語」のメンバーが、北斎の浮世絵や肉筆画をモチーフに作品を仕上げた。

渡辺さんは、酔った女性が三味線箱にしなだれかかる「酔余美人図」を現代風にアレンジし、三味線箱をワイン箱によみがえらせた。和菓子職人の稲葉基大さん(40)=大田区=は、伝統的な和菓子のらくがんで富嶽三十六景「凱風快晴」(通称・赤富士)を再現した。

北斎の「変顔」を元にした市松人形作家藤村光環さん(60)=墨田区=の抱き人形や、花魁(おいらん)の三味線をギターに持ち替えさせた小笠原み蔵さん(74)=札幌市=の木彫などは、見る人が思わず笑みをこぼしそうな姿だ。

展示会は二十日まで。無料。問い合わせは、藤村さん=電090(4753)3386=へ。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20140418/CK2014041802000108.html
参照元記事 / 東京新聞

北斎作品に挑戦した「グループ百年物語」のメンバー=台東区横川1で / 東京新聞

北斎作品に挑戦した「グループ百年物語」のメンバー=台東区横川1で / 東京新聞

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