国指定の重要伝統的建造物群保存地区の輪島市門前町黒島町で十八日、黒島天領祭(市無形民俗文化財)があり、輪島塗や金箔(きんぱく)を施した二基の豪華な曳山(ひきやま)とみこし、子ども奴(やっこ)振り行列が練り歩き、華やかな雰囲気に包まれた。
祭りは毎年十七日から二日間行われているが、昨年と同じく雨のため初日の祭事が中止となり、十八日のみとなった。
若宮八幡神社での神事の後、化粧をした地元の子どもたちによる奴行列が二基の曳山やみこしを先導した。金沢工業大や金沢星稜大などの学生約五十人がみこしを担ぎ、曳山のかじ取りや旗持ちなどにも参加。氏子総代の小松与一さんは「八年前ぐらいから学生が応援に来てくれる。助かっています」と頼もしげに見つめていた。
天領祭は、江戸時代の一六八四年、黒島町が幕府の天領(領地)となり、立葵の紋が贈られたことを祝って始まったとされている。
http://www.chunichi.co.jp/article/ishikawa/20150819/CK2015081902000089.html
参照元記事 / 中日新聞