伝統文化コーディネーターの下藤です。
「のわき」という言葉を聞いたことがありますか?
「のわき」→ 野分と書きます。
野分とは、1950年台以前までの「台風」のことの呼び名でした。
野の草を吹いて分けるところからこの名前が付いたようですが、
古くは、「源氏物語」や「枕草子」などにも登場しています。
刺し子の伝統柄のひとつに、「野分」があります。
すすきが風に吹かれ、一方向になびく様子をあらわしたものです。
日本の伝統柄には、自然をあらわしたものも多くありますので、
探してみてくださいね。
また、立春から数えて210日目は、
雑節の「二百十日(にひゃくとおか)」になります。
今年は9/1(火)がその日にあたります。
この時期は、農作物に被害を与える台風の襲来が多く、
漁師にとっても生死に関わる問題になります。
そのため、この日を厄日とか荒れ日として、
一つの目安として、暦で警戒を呼びかけていたようです。
現在ではある程度台風の進路予測ができるようになりましたが、
その昔は予報もありませんでしたから、過去の経験から二百十日の頃に、
無事の収穫を願って風を鎮める祭りを行っていました。
それが、「風祭り(かざまつり)」と呼ばれるものです。
各地に残るものの中でとくに有名なのが、
越中八尾「おわら風の盆」でしょうか。
風を鎮める豊年祈願と盆踊りが融合したお祭りで、
300年以上の歴史があるそうです。
「風の盆」はかなり独特な風情があるお祭りです。
9/1(火)~3(木)にかけて行われますので、
ご都合が合えばぜひ見に行ってみてください。
■日本橋 街大學■にっぽんの食学
〜世界が認めた健康食・江戸料理の知恵と美味しさを学ぶクラス〜
世界が認める「健康食」は、
実は江戸時代の日本の伝統的な食事だった!
お江戸の食事情を紐解き、
現代の私たちが忘れがちな「本当にヘルシーな和食」を江戸の食文化
から学んでいきます。
フィールドワークでは、
「江戸料理」の知恵と美味しさを現代の食卓やダイエットにも活かす
「もりおかまりこ式 江戸料理ダイエット術」を伝授。
1day江戸料理を体験いただきます。
●10月14日(水)19:15-20:45【座学】
食材編:江戸っ子の食事情~食材を紐解く
●10月21日(水)19:15-20:45【座学】
グルメ編:江戸のヘルシーグルメ事情を探る
●10月25日(日)14:00~17:30予定【フィールドワーク】
実践編:食卓へ活かす江戸料理1day体験
講師:もりおか まりこ 日本食文化研究家/フードコンサルタント
企画:でんみら(合同会社日本伝統文化未来考案室)
★申込み開始は、9/2(水)10:00~
★詳細&お申込みはコチラから⇒ http://prt.nu/0/江戸料理
でんみらブログ(2015.8.25)
http://blog.denmira.jp/?eid=301