こんばんは。
伝統文化コーディネーターの下藤 裕子です。
明日・12/12(水)~は、七十二候「熊蟄穴」(くまあなにこもる)です。
秋の間に栄養を蓄えた熊たちが、そろそろ冬ごもりを始める頃という意味です。
暖かい日が続いていた今年の12月でしたが、先週末からぐっと冷え込んできました。
あまりの急な寒さに、身体がまったくついていけず、ちょっと辛い思いをしている方も多いのでは?
こんな時に恋しいのは、やっぱりアツアツなお鍋。
フーフー、ハフハフと温まりたいですよね。
鍋物のルーツは、縄文時代にまでさかのぼります。
竪穴式住居には囲炉があり、皆で囲んで食べる習慣がありました。
時代は移り、
座敷に七輪や鍋を持ち出して、庶民が今のような形で鍋物を楽しみ始めたのは、江戸時代になってから。
おでんやちり鍋などが広く普及し始めたのも、江戸末期の頃なんですって。
江戸の料理本「料理物語」(1643年)には、
煮物の部に「なべ焼、みそ汁にてなべにて其まま煮候也。たい、ぼら、こち、何にても取あはせ候」と出てきます。
魚や野菜などをみそで煮込み鍋ごと食卓に出すことで、出来立てのアツアツを食べられること、
そして、大勢でひとつの鍋を囲む楽しさがウケて、大ブームになったんですって。
さて。
今回のふだんを楽しむ~七十二候の運気UPのヒントは…
◎ねぎま鍋
鍋 × 江戸料理 といえば、ねぎま鍋ではないでしょうか。
簡単&ヘルシーですし、マグロの栄養をたっぷりと取ることができますよ。
いま私たちの食べている食のルーツが江戸時代なんです。
江戸時代の料理は、引き算の料理が多いので、忙しいわたしたちの食卓にもピッタリです。
ぜひ江戸ごはんを実践してみてください。
マグロの赤身には貧血を予防する鉄分、アンチエイジングにも効果的なビタミンEなどが。
また、トロの部分にはカルシウムの吸収をサポートするビタミンDの他、脳梗塞や心筋梗塞、認知症を予防してくれるEPA、DHAが含まれます。
レシピ出展:
キッコーマン http://www.kikkoman.co.jp/homecook/search/recipe/00004284/index.html
NHK「みんなのきょうの料理」:https://www.kyounoryouri.jp/search/recipe?keyword=%E3%81%AD%E3%81%8E%E3%81%BE%E9%8D%8B