南砺市五箇山の世界遺産・相倉合掌造り集落で二十日、恒例の春祭りがあった。激しい雨の中、かやぶき屋根を背景に勇壮な獅子舞が披露され、観光客らが見入った。
相倉の獅子舞は江戸時代末期、氷見地方の大工から伝わったとされる。集落の住民ら十人の男衆による獅子と掛け合いを演じる獅子取りが、太鼓や笛の音に合わせて力強く舞い、春の到来を祝った。
子どもが演じる獅子取りは過疎高齢化で長らく大人が代役を務めてきたが、昨年から中田颯君(6つ)と相田笑那さん(7つ)の二人の小学生が担当。今年も軽快な動きで白い熊毛を振り乱し、伝統をつなぐ大役を果たした。
五箇山では五月初めまで、残りの集落でもそれぞれの春祭りがある。
http://www.chunichi.co.jp/article/toyama/20150421/CK2015042102000041.html
参照元記事 / 中日新聞