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重文の古民家で伝統の獅子舞 12日に東京都檜原村で

国重要文化財(重文)に指定されている檜原村の古民家「小林家住宅」で十二日、地域に伝わる都指定無形民俗文化財「藤倉の獅子舞」が上演される。同日は地元の春日神社の秋の例祭で、これに合わせ、重文で獅子舞を披露したいという住民たちの希望で実現した。小林家住宅での上演後、例祭での獅子舞も楽しめる。

小林家住宅は、江戸中期の十八世紀前半に建設、一九七八年に重文指定された。村が取得後、二〇一一~一四年度に修復工事を実施。主屋の屋根をかやぶきにし、建設当時の柱や梁(はり)なども使っている。室内には、かまどやいろりも再現され、今年五月末に落成式が行われた。

今の時期、檜原村の集落では、地域の神社の例祭が行われ、住民らが保存活動をしている獅子舞など伝統芸能が上演される。藤倉の獅子舞は、一七八一年に現在の奥多摩町から伝わったという記録が残り、春日神社に五穀豊穣(ほうじょう)や無病息災などを祈願して奉納される。

小林家住宅での上演は、午後一~二時ごろ。同三時からは、近くの藤倉ドームで行われる例祭でも上演され、いずれも観覧無料。村教育委員会の担当者は「三匹の獅子が、おなかにつけた太鼓をたたきながら軽妙に舞う演技を楽しんでほしい」と話している。

小林家住宅へは、JR武蔵五日市駅から「藤倉」行きバスに乗り終点で下車、山道を三十五分ほど歩く。この日は、午前十時と十一時半発のバスに乗ると、小林家住宅用のモノレールに乗れる。藤倉バス停-モノレール乗り場の約一・五キロは車の送迎がある。モノレールの定員八人を超えた場合はバス停から徒歩。問い合わせは村教委=電042(598)1011=へ。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20150909/CK2015090902000160.html
参照元記事 / 東京新聞

小林家住宅の落成式で披露された「藤倉の獅子舞」=5月31日、檜原村で(村提供) / 東京新聞

小林家住宅の落成式で披露された「藤倉の獅子舞」=5月31日、檜原村で(村提供) / 東京新聞

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