和菓子や革製品、木製品などに使用する焼き印を紹介する企画展「さぬきの焼印展」が、栗林公園(高松市)の讃岐民芸館で開かれている。同館が所蔵する約90点を初めて展示。細やかで温かな職人の技が来園者の目を楽しませている。
焼き印は、家紋や名前を木製の農機具や桶(おけ)に押すのに使っていたほか、現在でも和菓子の模様に使用する鋳物。会場には、約15年前まで四国で唯一製作していた黒川焼印製作所(観音寺市)の製品が並ぶ。
焼き印のサイズは、直径1センチから8センチ程度。銑鉄と呼ばれる素材を使い、花や鳥、人間などをかたどっている。特に和菓子向けには、縁起のいい鶴亀や松竹梅のほか、季節の桜や菊、つくしなどさまざまなモチーフが使われている。
同じ鶴でも折り鶴だったり、正面から見た顔だけを描いたユニークなものだったりと多彩。アルファベットで「Cake」と書かれた珍しい欧文紋もある。
大きな紅白まんじゅうに使われたとみられる「寿」や「祝」の文字は、いろんな書体があって面白い。木目をバックにして鉄の黒が浮かび上がるような展示もいい。
会期は10月25日まで。毎週月、火曜は休館。入場無料だが、入園料が必要。問い合わせは同園観光事務所、電話087(833)7411。
http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/culture/20150924000111
参照元記事 / SHIKOKU NEWS