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本物の歴史舞台が迎える 江戸東京たてもの園

【大人の遠足】
江戸時代や昭和にタイムスリップして、床のきしむ音や吹き抜ける風など五感で当時の住まいを堪能する。「江戸東京たてもの園」(東京都小金井市)は、建物好き、ノスタルジー好きにはたまらない博物館だ。

現地保存が困難な建物の避難先という生い立ちから、全30軒はテーマパークのように計算して配置されたものではない。子供の頃に住んでいた家、祖父母、映画や小説など、思い思いに記憶と重ねて楽しむのが「たてもの園」流だ。法被を着たボランティアガイドさんが園のそこかしこにいて、見どころやうんちくを教えてくれる。

モダンな建物が好きな私は、真っ先に西ゾーンへ。建築のモダニズム運動を主導した堀口捨己(すてみ)が文京区に建てた「小出邸」、品川区にあった前川國男の自邸、「田園調布の家(大川邸)」など東京・山の手の建物が集まる。

中でも前川邸は、建築雑誌などでたびたび取り上げられる不朽の名作。前川は、巨匠ル・コルビュジエに師事したわが国の近代建築の源流の一人。解体保存されていた部材を復元させたものだそうだ。

3邸が建てられた、大正末期から昭和初期にかけては、客間を豪華に見せる日本家屋から、暮らしの合理性を重視するスタイルへと変わっていった時代。同園の早川典子学芸員(42)は「建築家の意志か、施主の希望か、何を重視しているかの違いが表れている」と、歩き比べ方を教えてくれた。

歴史好きには、わが国で軍靴の響きが高鳴るきっかけとなった二・二六事件(昭和11年)の舞台を訪れてほしい。約100人の青年将校らにより当時蔵相の高橋是清が暗殺された邸宅は、庭も一部再現。殺害現場とされる2階にも上がることができる。

全文はこちら
http://sankei.jp.msn.com/life/news/140518/trd14051818000005-n1.htm
参照元記事 / msn産経ニュース

大豪邸の休日の雰囲気も楽しめる「デ・ラランデ邸」=東京都小金井市の江戸東京たてもの園 / msn産経ニュース

大豪邸の休日の雰囲気も楽しめる「デ・ラランデ邸」=東京都小金井市の江戸東京たてもの園 / msn産経ニュース

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