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寒風の中、男児走る 伝統行事「酒津のトンドウ」 / 鳥取

鳥取市気高町酒津の伝統行事で、国の重要無形民俗文化財に指定されている「酒津のトンドウ」が10日、酒津港周辺で行われた。寒風の中、上半身裸ではだしとなった男児が、港に設けられた高さ約4・5メートルのトンドウの周囲を走るなどして1年間の無病息災を祈った。

江戸時代後期に始まったと伝えられる小正月の火祭り。トンドウは松の柱を中心に竹でつくった骨組みを稲わらで覆ったもの。

午後に「コリトリ」と呼ばれる儀式が始まり、小学1年から中学2年までの集落の男児17人が「ワッショイ、ワッショイ」の掛け声と共に海藻を振り回しながら、トンドウの周囲を時計回りに3周。続いて3、4人の班に分かれて集落の約170戸を回り、数軒の玄関先で「払いたまえ清めたまえ」と唱えては、再びトンドウに戻る所作を繰り返した。

男児たちは集落内の自治会館で一夜を過ごし、11日午前5時ごろ「頭」である山下元暉君(11)が火入れ役となってトンドウを燃やす。

西尾雅彦区長は「集落の少子化も進んでいるが、やり方を工夫するなどして継続していきたい」と話していた。

http://www.nnn.co.jp/news/150111/20150111002.html
参照元記事 / 日本海新聞

高さ約4・5メートルのトンドウの周囲を回る男児たち=10日、鳥取市気高町酒津 / 日本海新聞

高さ約4・5メートルのトンドウの周囲を回る男児たち=10日、鳥取市気高町酒津 / 日本海新聞

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