鹿行地域に春の訪れを告げる鹿島神宮の祭頭祭(さいとうさい)が9日、鹿嶋市宮中の同神宮境内と門前の通りで行われ、晴れの衣装を身にまとった十数人一組の囃人(はやしびと)などが、樫(かし)棒を組み鳴らしながら練り歩く祭頭囃を披露した。
祭りは五穀豊穣(ほうじょう)や天下太平を祈る同神宮固有の祭典で、800年以上続いているという。今年は当番字の爪木郷(同市爪木)の実行委員会が奉仕。メーンの祭頭囃は「祭頭囃保存会」(会長・錦織孝一鹿嶋市長)の「公開事業」として行われ、同会の呼び掛けに応じた同郷の子どもたちの2組を含む計13組が参加した。
あいにく雨模様となったが、祭頭囃では、5歳男児が務める“神の化身”の「大総督」を中心に総勢約300人の行列が同神宮大鳥居脇のホテル前から出陣。囃人たちが太鼓に合わせ「豊竹トホヨトヤ」といった歌を口ずさみながら、長さ1・8メートルほどもある樫棒をぶつけ合ってはやすと、沿道から多くの人が声援を送った。
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参照元記事 / 茨城新聞