日本三大山車祭をテーマにした企画展「三大山車祭のヤマと資料展~長浜・祇園・高山~」が、長浜市の長浜城歴史博物館と曳山(ひきやま)博物館で開かれている。
二〇一六年の登録を目指し、全国の「山・鉾(ほこ)・屋台行事」とともに国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産候補に挙がっている長浜曳山まつり。京都市の祇園祭と岐阜県の高山祭とともに「日本三大山車祭」としても知られる。
展示はユネスコ無形文化遺産登録の機運を盛り上げるとともに、曳山まつりが祇園祭や高山祭に匹敵する祭礼であることを再認識してもらおうと企画。両会場では三大山車祭に関連する資料を、展示替えも合わせて計三十点紹介する。
長浜城歴史博物館では、京都市内と郊外を広く描いた風俗画「洛中洛外図屏風(らくちゅうらくがいずびょうぶ)(右隻)」を展示。十七世紀末~十八世紀初頭の作で、祇園祭の山鉾(やまほこ)が巡行し、にぎわう様子がうかがえる。他には、江戸時代後期の長浜曳山まつりを伝える版画などもある。
曳山博物館では、「長浜祭鳳凰山飾毛綴 見送幕」(国重要文化財)を四月三日までの期間限定で公開。高山祭の山車の模型なども並ぶ。
長浜城歴史博物館は同二十三日、曳山博物館は五月十日まで。午前九時~午後五時。会期中は無休。(問)長浜城歴史博物館=0749(63)4611
http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20150324/CK2015032402000015.html
参照元記事 / 中日新聞