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幻の狩野探幽「八尾狐図」発見 明治維新で流出、京都で公開

京都国立博物館(京都市東山区)は6日、長く所在不明だった江戸時代の絵師・狩野探幽(1602~74年)の作品「八尾狐図(やおのきつねず)」が見つかったと発表し、報道陣に公開した。

徳川幕府3代将軍・家光の乳母春日局が書いたと伝わる「東照大権現(とうしょうだいごんげん)祝詞」に、家光が自分の夢に現れて病を治したキツネを描かせたという記録が残っていたが、絵そのものは見つかっていなかった。

今年2月下旬、所蔵していた府内の個人からの連絡で存在を確認。江戸城内にあった紅葉山東照宮に収められていたとされ、1868(明治元)年に東照宮が撤去された際に流出したとみられる。

八尾狐図は縦109センチ、横56センチ。色彩の濃淡や淡墨による表現で、細かい毛並みまで描いている。画中にある家光自筆の「十月九日」の日付や、裏書きの記述から探幽筆と判断した。

7日から始まる特別展覧会「桃山時代の狩野派 永徳の後継者たち」で初公開される。5月17日まで。有料。

http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20150406000050
参照元記事 / 京都新聞

公開された幻の作品「八尾狐図」(6日午前10時10分、京都市東山区・京都国立博物館) / 京都新聞

公開された幻の作品「八尾狐図」(6日午前10時10分、京都市東山区・京都国立博物館) / 京都新聞

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