■「斬新」「使いやすさ」ＰＲ
有田陶器市（２９～５月５日）を前に、町内の窯元、商社で新商品の開発が相次いでいる。全国から毎年１００万人以上の焼き物ファンが詰めかける一大イベントを見据え、「これまでにない発想」「使いやすく見て楽しい」でアピールする。
老舗窯元の源右衛門窯（丸尾）は、国内外で数々の受賞歴があるデザイナー佐藤ナオキさん（東京）の提案で、取っ手とボディーが一体化したマグカップ６種類を商品化。湯飲みの形を生かしたボディーには、同窯伝統の梅の小紋が描かれる。
商社の金照堂（赤坂）は、香蘭社、田清窯と手を組み、梅酒用のカップを展開する。梅の花をかたどった柔らかなフォルムで、香りが引き立つ。「梅酒ブームの中、女子会にぴったり」とＰＲする。
万華鏡や腕時計など、有田焼と異業種とのコラボ商品で知られる佐賀ダンボール商会は、ワイングラスとシャンパングラスの台に、有田焼や西陣織などを封じ込めた商品を企画した。有田焼は「異人づくし」「菊唐草」などの図柄を入れ「日本の伝統工芸の素晴らしさを世界に伝えたい」と海外展開も念頭に置く。有田焼万華鏡館（下本）としん窯（黒牟田）で販売する。
アクセサリー製造販売の二宮閑山は、スマホ、パソコン用の有田焼スピーカーを作った。縦横高さ６センチの立方体で、一面に市松模様や桜などを描き、インテリアにもなる。ＪＲ有田駅前のギャラリーで販売する。
問い合わせは源右衛門窯＝電話（４２）４１６４▽金照堂＝電話（４３）２００７▽佐賀ダンボール商会＝（４６）５１４１▽二宮閑山＝（４３）２１６９。市外局番はいずれも０９５５。
http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10105/181198
参照元記事 / 佐賀新聞
源右衛門窯のマグカップ。同窯伝統の梅の紋を描く / 佐賀新聞
佐賀ダンボール商会が企画したワイングラスとシャンパングラス。台に有田焼や西陣織などを封じ込めた / 佐賀新聞
二宮閑山で販売する陶磁器のスピーカー / 佐賀新聞
金照堂が販売する口縁部に梅の花がかたどられた梅酒用カップ / 佐賀新聞
