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3基そろって神輿振り 荒川・素盞雄神社の天王祭

左右に大きく神輿(みこし)を揺らす「神輿振り」で知られる荒川区の素盞雄(すさのお)神社(南千住六)の「天王祭」が、六日の宮出しと七日の宮入りでクライマックスを迎える。今年は三年に一度の本祭り。七年前に本社の子ども神輿を新調して以来初めて、南千住、三ノ輪、三河島、町屋の氏子町会全域を大中小三基がそろって渡御し、神輿振りを披露する。

一般的な神輿は、四本、または六本の棒を井桁に組んで担ぐが、素盞雄神社の神輿は、担ぎ棒が縦に二本の「二天棒」。これで、神輿の胴下や周辺に専門の「受け手」が待機し、三トン以上もある大神輿を激しく揺らす。神輿振りには、御祭神の力を振り起こし、災厄を払い、地域安寧を願う意味があるという。

本社の大神輿は、氏子域の選ばれた男性によってのみ担がれる。二天棒の精神と伝統を女性や子どもたちにも伝え、次の時代にも受け継いでいこうと、一九九五年の中神輿に続き、一回り小さな子ども神輿を二〇〇八年に新調した。

本社神輿の渡御では、子どもたちも大人と同じ白装束で、神輿振りに挑戦する。「あの必死な姿を見たら、この子たちもいっぱしの氏子だなって、感無量になる」。神社近くの町会長老が相好を崩した。

宮出しは六日午前七時から。七日午後五時からは、神社近くの通称・コツ通りで宮入り道中が盛大に行われ、祭りはクライマックスを迎える。本祭りの今年は、神社境内の神楽殿に、同神社の御祭神、スサノオノミコトの妻「稲田姫」をモデルにした山車人形も展示している。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20150605/CK2015060502000127.html
参照元記事 / 東京新聞

3年ぶりの宮出しを待つ3基の本社神輿=荒川区南千住で / 東京新聞

3年ぶりの宮出しを待つ3基の本社神輿=荒川区南千住で / 東京新聞

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