江戸時代、冬に降った雪を氷室と呼ばれる小屋に蓄え、夏になると将軍家に献上した加賀藩の習わしにちなんだ行事、「氷室開き」が金沢市で行われました。
江戸時代、加賀藩では、冬に積もった雪を「氷室」と呼ばれる小屋に蓄え、夏になると取り出して将軍家に献上していました。
この習わしにちなんで、金沢市の湯涌地区では地元の観光協会が毎年この時期に「氷室開き」の行事を行っていて、ことしで30回目となります。
冬から春にかけて気温が低かったこともあり、ことしは氷室の中に掘られた穴に、例年の2倍ほどの雪が残っていて、参加者がのこぎりを使って切り出していきました。
雪の塊は、このあと細かく切り分けられて、近くの寺に奉納されました。
ことし1月に氷室に雪を詰めた7歳の女の子は「雪が残っているとは思わなかったので、びっくりしました。雪に触ると、とても冷たかったです」と話していました。
また、埼玉県から観光で訪れた38歳の女性は「伝統の行事が現在まで残っているのはとてもすばらしいです」と話していました。
28日取り出された氷室の雪は、地区の旅館のほか、加賀藩の下屋敷があった東京・板橋区にも運ばれるということです。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150628/k10010130731000.html
参照元記事 / NHK NEWS WEB