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僧侶100人、厳か「大行道」 大津・延暦寺、法華大会中日

大津市の天台宗総本山・延暦寺で催されている4年に1度の「法華大会(え)」は、4日に中日を迎えた。金襴(きんらん)の衣を着た僧侶たちがお堂の周囲を回る「大行道(だいぎょうどう)」や、小学生の童僧による「稚児番(つがい)論義」などがあり、大勢の参拝者が厳かな儀式を見守った。

午前11時、大講堂で高僧が法華経について問答する「法華十講」が始まり、途中で約100人の僧侶がお堂を出て「大行道」を行った。僧侶たちは仏祖釈迦(しゃか)の苦行をたたえる声明を唱えながら歩き、紙製の花びらをまく散華(さんげ)が行われると、参拝者が花びらを取り合った。

続いて、天皇の勅使と、新たに天台教学の最高位「探題」に就任した叡南覚範毘沙門堂門主(88)、探題に次ぐ「已講(いこう)」に就任した菅原信海妙法院門主(89)の3人が、三方から輿(こし)にのって大講堂前に同時に到着する「三方の出合い」で対面。お堂の中では、3人と高僧らが見守る中、得度したばかりの小学生のお坊さんが天台宗の教えを問答する「稚児番論義」が披露された。法華大会は6日深夜まで続けられる。

http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20151004000105
参照元記事 / 京都新聞

金襴の衣をまとった約100人の僧侶が大講堂の周囲をまわる大行道(4日午前11時すぎ、大津市・延暦寺) / 京都新聞

金襴の衣をまとった約100人の僧侶が大講堂の周囲をまわる大行道(4日午前11時すぎ、大津市・延暦寺) / 京都新聞

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