鍛冶職人の町として栄えた滋賀県長浜市鍛冶屋町で昨年から始まった町おこしイベント「とんてんかんin鍛冶屋」が6月21、22日に開かれる。昨年は700人以上が来場し大盛況。今年も鍛冶体験や溶接体験など多様なイベントで盛り上げる。
とんてんかん鍛冶屋実行委員会が主催。鍛冶体験できる市指定文化財の建物「ふりーすぺーすまんよ鍛冶小屋」と元庄屋の古民家「坐外(ざがい)堂」が会場となる。
鍛冶小屋では、ガイドの案内で鍛冶の仕組みや歴史を学び、作業を見学した後に体験もできる。
坐外堂では、五寸くぎをつち打ちするペーパーナイフづくり(2000円)、電気溶接によるネームプレートづくりとドアベルづくり(2500~3500円)がある。女性鍛冶職人の実演もある。
鍛治屋町は、戦国時代に槍(やり)を生産、江戸時代はくわやすきを製造、修理する野鍛冶で栄えた。昭和初期まで110軒の鍛冶屋が集落内にあったが、工場で大量自動生産される農具に押され、1960年ごろに姿を消した。地元のまちづくり委員会の草野武委員長(71)は「鍛治屋町に鉄を打つ響きを復活させ、鍛冶を継承していきたい」と来場を呼び掛ける。問い合わせは、とんてんかん鍛冶屋実行委員会=電080(3847)4363=へ。
http://tabi.chunichi.co.jp/odekake/140528shiga_nagahama.html
参照元記事 / 中日新聞