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旧家の古布に命再び 福岡アジア美術館でキルト展 / 福岡

福岡市博多区下川端町の福岡アジア美術館で、熊本県芦北町の築122年の旧家(国登録有形文化財)に眠っていた明治、大正時代の古布などを再生した作品が並ぶ「ヘリテージ・キルト展」が開かれている。入場無料。14日まで。

同町のクラフト、キルト作家で、福岡市出身の藤崎節子さん(76)の作品展。夫の実家は江戸時代から続く庄屋で、料理研究家の故江上トミさんの生家としても知られる。藤崎さんは長持ちやこうりに残された着物、布団、風呂敷などを使い、2001年からキルト作りに取り組んでいる。

会場には、月刊誌「家庭画報」の手作り作品部門大賞に選ばれた作品「ヘリテージ-先祖からの贈り物」(縦横205センチ)などのキルトやあんどん約40点を展示。大賞作品には、江上さんが作ったちりめんの刺しゅうや羽織の裏地を使った100個のアップリケが縫い込まれ、古き良き時代のぬくもりが伝わってくる。

藤崎さんは「使い古した布には味がある。作品にすることで、命を吹き込むことができると知ってほしい」と話している。

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/f_toshiken/article/162144
参照元記事 / 西日本新聞

家庭画報の手作り作品部門大賞を受賞した作品と藤崎節子さん / 西日本新聞

家庭画報の手作り作品部門大賞を受賞した作品と藤崎節子さん / 西日本新聞

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