祇園祭の長刀鉾(京都市下京区四条通烏丸東入ル)は5日、町会所で神事始めの儀式「吉符入り」を行い、稚児の内藤颯大(そうだい)君(9)が、17日の巡行で鉾の上で行う「太平の舞」を市民に披露した。
午後3時に始まり、祭壇前に長刀鉾保存会の役員や囃子(はやし)方らが集まって祭りの無事を祈った。内藤君は、祭りに奉仕することを誓う「吉符」を神前に供えた後、禿(かむろ)の山代惇史(あつふみ)君(8)、原一徳(かずのり)君(6)とともに太平の舞を見せた。役員が「完璧です」と了解した後、3人は町会所の2階の窓に並び、市民の前で舞った。
内藤君はクジャクの羽がついた冠をかぶり、薄紫色の振り袖に浅黄色の裃(かみしも)を身に着けて臨んだ。舞では祇園囃子に合わせ、外に向かって大きく身を乗り出した。会所の前には人だかりができ、優雅な舞を楽しんでいた。内藤君は「友達の姿も見えました。大勢の人に見てもらってうれしかった」と話した。
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参照元記事 / 京都新聞