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正岡子規:湯の町の門を閉たる餘寒哉 直筆、未発表句の短冊発見 友人に寄贈か 今治で / 愛媛

正岡子規直筆の未発表句とみられる短冊が、今治市で新たに見つかった。道後温泉に入浴した際の情景を詠んだもので、1895〜96年ごろの作品という。子規研究者は「親しい友人に贈ったとみられる句で貴重」としている。

句は「湯の町の門を閉たる餘寒哉(よかんかな)」。今治出身の俳人、阿部里雪(りせつ)(1893〜1973年)の自宅を調査した研究会「松山子規会」や県美術館の関係者らが3月下旬に発見し、子規研究者の和田克司・大阪成蹊短大名誉教授が、筆跡などから「直筆に限りなく近い」と鑑定した。

俳号に子規の幼名の「升(のぼる)」を用いていることなどから、子規がごく親しい同郷の俳人・柳原極堂(きょくどう)(1867〜1957年)に贈り、後に極堂が親交のあった里雪に譲ったとみられる。

調査では他に、子規門下の俳人・河東碧梧桐の短冊や、画家・柳瀬正夢の未発見の水彩画など、400点以上が見つかった。松山子規会常任理事の烏谷照雄さんは「升の号を使った句は初めて見た。子規と極堂が一緒に温泉につかった情景が浮かぶようだ」。県美術館の梶岡秀一・学芸員は「里雪を通じた子規門下の俳人たちの研究も進むのでは」と話している。

http://mainichi.jp/feature/news/20150710ddlk38040574000c.html
参照元記事 / 毎日新聞

俳人の正岡子規 / 沖縄タイムス

俳人の正岡子規 / 沖縄タイムス

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