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美濃和紙の原料・コウゾ栽培に新戦力 若手和紙職人が協力 / 岐阜

生産者の高齢化が課題となっている美濃和紙の原料コウゾの生産地で新たな動きが出始めている。美濃市こうぞ生産組合では6月に若手の手すき和紙職人や地元住民ら4人が加入、夏の繁忙期にはボランティアを募って活性化させる。穴洞支部の支部長の古田彰さん(84)は「大変ありがたい」と話す。

同組合は約30年前に発足したが、組合員は十数人に減り、高齢化に伴い約4ヘクタールのコウゾ畑の作付け、生産量ともに減少。手入れが行き届かず、コウゾの品質にも影響が出ている。

こうした状況を受け、岐阜県森林研究所(同市曽代)は昨年春から育苗や栽培技術などの研究で協力。若手職人が刈り取り作業などを手伝い、組合にも加入した。若手職人の提案で、6月からボランティアを募る試みも始まった。

枝切りは、コウゾの幹に十分な養分を行き渡らせるために行う作業。6日から始まり、8月までに3度ほど行う。

8日、同市片知の畑で行った作業には80代の組合員3人と新組合員が余分な枝をはさみで切ったり、草を刈ったりして良質なコウゾに育つように畑を整備した。

古田支部長は「美濃市産のコウゾをこの先に残したい。多くの人にコウゾの栽培に関心を持ってほしい」と願う。

http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20150710/201507100936_25274.shtml
参照元記事 / 岐阜新聞

夏場にかけて急成長するコウゾの枝切り作業に取り組む古田彰支部長=岐阜県美濃市片知 / 岐阜新聞

夏場にかけて急成長するコウゾの枝切り作業に取り組む古田彰支部長=岐阜県美濃市片知 / 岐阜新聞

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