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「夏の学校」で江戸の学問 高遠の児童ら学ぶ / 長野

伊那市高遠町の旧高遠藩校「進徳館」で、夏休み中の児童たちが江戸時代の学問などに触れる恒例の「夏の学校」が三十一日まで、四日間にわたって開かれた。高遠、高遠北の両小学校の一~六年生計八十八人が参加した。

夏の学校は各日午前に開校。児童たちは文机に並んで座り、孔子の「論語」を声に出して読む素読をしたほか、夏休みの宿題に取り組んだ。同藩校で学んだ、明治時代の教育者伊沢修二らについても学んだ。「論語の『故(ふる)きを温(たず)ねて…』とか、だいぶ覚えました」と六年生の男子は誇らしげだった。

最終日は、隣の高遠城址(じょうし)公園内の堀で、竹製の弓を射る体験もした。弓は、期間中に参加児童たちがやすりで磨いたという。

夏の学校は七回目。主催する高遠町公民館の原和男館長は「今年も皆、素読などに真剣に取り組んだ」と話した。児童の多くが好きな論語の一節は、親がいつも子の健康を気に掛けていることを意味する「父母は唯其(ただそ)の疾(やまい)を之(こ)れ憂う」だったという。

http://www.chunichi.co.jp/article/nagano/20150801/CK2015080102000016.html
参照元記事 / 中日新聞

竹弓を射る進徳館「夏の学校」の参加児童たち=伊那市高遠町で / 中日新聞

竹弓を射る進徳館「夏の学校」の参加児童たち=伊那市高遠町で / 中日新聞

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