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念願宮入り!ワッショイ 台東 下谷神社本祭り 神田須田町二丁目町会

二年に一度の下谷(したや)神社(台東区東上野)の本祭りは十日、氏子各町の神輿(みこし)渡御が行われ、上野や御徒町周辺に終日、勇壮な掛け声が響き渡った。今年は千代田区の神田須田町二丁目町会が初参加。これまで、神社から離れた「飛び地」にあることから渡御に加わらなかったが、新調の神輿を繰り出して念願の宮入りを果たした。

同町会にはかつて下谷神社の末社があり、地元の柳森神社、千代田区内の神田神社と併せて、三社の氏子が一つの町に「同居」する都内でも珍しい町会だ。

その原因は、一九三三(昭和八)年の区画整理。元柳原町、柳町、小柳町、平永町が合併して同町会が誕生した。「昔から祭り好きな粋な土地柄」。下谷神社総代を務める同町会大神輿新調委員長の石塚修さん(56)は話す。合併後は、住民が一丸となって三つの神社を支えてきた。

同町会では昨年、八十年ぶりに大神輿を新調した。さらに今年は、柳森神社と神田神社が本祭りに当たらない陰祭り。「神輿渡御が重ならないこの機会に、二社の応援もあり、思い切って下谷神社への渡御に踏み切った」と石塚さんは打ち明ける。

この日は、柳森神社境内にある神輿庫から、トラックで下谷神社近くの公園に神輿を運び、約百五十人の担ぎ手で、清洲橋通り、浅草通りを経て、下谷神社の鳥居をくぐった。

渡御に参加した同町会の学生、三野修平さん(20)は「歴代の町会役員や先輩たちのおかげでようやく迎えた初めての宮入り。これからは、ぼくたちが新しい歴史をつなげていきたい」と話した。

宮入りの後、神社近くの七町会と連合渡御も行われ、初参加の神輿を歓迎する声で沸いた。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20140511/CK2014051102000123.html
参照元記事 / 東京新聞

初めての宮入りを果たした神田須田町二丁目町会大神輿=台東区東上野で / 東京新聞

初めての宮入りを果たした神田須田町二丁目町会大神輿=台東区東上野で / 東京新聞

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